8月20日「自分の仕事を天職だと考える」

致知出版社代表取締役の藤尾秀昭氏が監修し、各界各様の著名人から得た言葉を選び出し、一冊の本にまとめあげたのが「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」である。
その貴重な言葉を私も読んで得たもの感じた事をご紹介させていただきます。皆さんにも参考になればと思い記事にしました。

「自分の仕事を天職だと考える」福地茂雄 アサヒビール社長

これはもう先輩から教わってずっとやっていることで、私の持論になっているんですが、”惚れる”ということです。相手に好かれようと思わないでまず自分の方から好きになる。
 販売をやっていまして、あの得意先は嫌いだなと思ったら、やっぱり足が遠のきますよね。
三回行くところが二回になってしまう。さらに社長にお目にかからないといけないのに、行って社長がいないとほっとしたりしてしまう。そういうこちらの気持ちは向こうにも伝わります。
そうするとなおさら関係が悪くなる。

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」8月20日より

これは福地社長が営業マンとして働いていた時のことを語っています。
根っからの営業マンでも、一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
こんな偉い方でも、やはり同じなのだなと思い、私は少し安心しました。
本文中では、「まず好きになる」ことの大切さを語っています。

好きになってもすべての相手が好きになってくれるとは限りません。しかし少なくともこちらが好きにならなければ、相手は絶対に好きになってくれない。好きになっても好かれない時は、こちらの惚れ方がまだ少ないと思わないといけない。

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」8月20日より


まさしくその通りですね。最後の「こちらの惚れ方がまだ少ないと・・・」という言葉には、福地社長の謙虚さが表れていて、きっと良い営業マンだったんだろうなと想像ができます。
また、仕事についても同じことが言えると福地社長は語っています。

福地社長は学生時代は会計学を専攻していたので経理の仕事を希望していました。営業の仕事に就くとは思ってもみなかったようです。しかし、本人曰く「割合に環境に対する順化が早い方」というように、人事部からやってみたい仕事とか勤務地の希望調査には白紙で出していたそうです。

本文中には「天職」という言葉は一度も出てきませんが、お得意先様を好きになることと同様に、仕事に関しても自分が判断するのではなく、まず任された仕事を好きになった方がいいのではないかと考えたようですね。まだ学校を出て1年か2年一つの仕事をやってきた自分よりも、ベテランが見て決めてくれた方がよく分かるのではないかとも考えたようです。

私自身も色々な仕事を経験してきましたが、まさしく同意見です。私は仕事を始めた時はプログラマーでしたが、その後は営業マンとなり全国を飛び回り、お得意先とお話しする楽しさも知りました。もちろん苦しい時もありましたが、今となってはその経験が十分活かされているのではないかと思います。
営業マンのあとには管理部門で管理会計をしたり、会社というものを俯瞰できる立場となり現場の気持ちが分かりながら経営の手助けができるのは、まさに天職だったのではないでしょうか。

福地社長の言葉は、仕事だけに留まることなく人と人の関係にも言えますね。
皆さんも興味があったら、いちど手に取って読んでみてください。



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